建設汚泥リサイクルの課題
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建設汚泥リサイクルの課題
「建設発生物等リサイクル技術」は、1997年に先駆技術が開発され、コンクリート廃材等については100%近い再資源化率となっています。これに対し、「建設汚泥」の再資源化技術はこの約10年間に多くの技術が開発されましたが約69%と低迷しています(平成14年度の建設副産物実態調査報告)。その要因は次のようなことが考えられます。
建設汚泥再資源化率が低迷している要因
泥土は質的多様性により、利用目的にあった物質の生産が難しく、またその費用も高価であった。 | ||||||||||||||||
建設汚泥は、産業廃棄物に位置づけられ再利用も用途が限られる。(自ら利用、有償売却、個別指定制度、再生利用認定制度) | ||||||||||||||||
軟弱土改良等の、いわゆる地盤改良と同様な技術と混同される。 [改良と処理の差異]
※改良と処理の差異が分かりにくいため、処理コストの差異も判別し難い |
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類似技術が多く存在し、差別化が判断し難い。 ◆泥土の性状は多種多様であり、類似技術との単純比較は難しいく、現状ではNETIS等の記載事項で判定するが、内容がまちまちであり判別し難い。 |
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建設発生土のリサイクル運用と連動していないことから、泥土のリサイクル運用が阻害されている。 ◆建設発生土及び建設汚泥も廃棄処分の削減を目的とし、産廃である建設汚泥のリサイクル促進は、建設コスト・環境負荷低減に繋がる。 |
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泥土の再資源化工法は、実績が少なく種類が多い。また、現状では統一した評価基準がなく、コスト・品質等比較が難しい。 ◆自治体・発注者により定義が(強度・PH・再泥化)がまちまち ◆強度の発現時期、PHの測定時期等不特定 |